日本はこの先、SDGsに向かうSOCIETY5.0を目標としていると言われています。しかしその足元は健全にケアされた社会基盤、カーボンニュートラル志向の環境・エネルギーの上に成立するものであり、それをさらに支えるのは材料であるといえます。材料の腐食は日々生じており構造物、プラント、半導体、電子機器などに長期のあいだに大きな危機を与えます。
腐食防食学会はその学理となる基礎をうち立てるために、これまで研究開発の議論を行う場として機能してきました。しかし日常のさび、腐食は減ることはあっても、なくなることはなく、これらを一つずつ技術的に解決していく努力も一方で必要であると考えられます。
当腐食センターはそうした日常に遭遇するいろいろな腐食問題を(公社)腐食防食学会会員が持つ長年の経験と高度な技術ポテンシャルで解決していく機関として発足しました(1989年5月)。その業務内容は腐食問題・防食対策に関する相談・調査・研究・評価・研修などで、それぞれの領域のベテラン、専門家が中立の立場で技術的に対応します。また腐食問題の性質上、業務内容については秘密保持に留意し、外部に漏洩することはありません。